50代は、やみくもに資格を選んじゃダメ!
キャリアアップや就活など、さまざまな理由で資格取得を目指す50代が増えています
今の仕事に満足できない、資格を取ってキャリアアップしたい
資格を取って、定年も関係ない仕事につきたい
早期退職に応じざるを得なかった・・・
資格を手にして、仕事探しを有利に進めたい
子育てがひと段落したので働きたい
就活に有利になる資格を取りたい
とはいえ周りの人に相談しても
友人からは
体力も知能も衰える年なんだから、資格を取るのは難しいのでは?
家族からは
これから資格を取るなんて、時間もお金も無駄よ!
会社の同僚からは
50代だと就職も転職も厳しいのが現実だ、資格を取っても意味がないよ!
など、おおむね否定的な反応が返ってくるだけです。
50代で資格にチャレンジしても意味ないのかな?
確かに50代の就活やキャリアアップが厳しいのは事実でしょう。
ただ、50代を積極的に受け入れている業界や50代がいきいきと働いている業界も数多く存在します。
50代が活躍する業界に関連する資格を取れば、就活やキャリアアップを有利に進められます。
要するに、目指す資格を間違えなければいいのです。
50代であっても、資格取得にチャレンジする価値は十分あるよ
まわりの声なんて気にする必要ぜんぜんなし!
とはいえ、20代・30代と50代では資格を選ぶ際のポイントがおのずから異なるのは当然です。
この記事では、資格を選ぶ際に50代がおさえる6つのポイントを解説しました。
この記事を読むとわかる内容
50代が資格選ぶときのポイント6つ
全員が意識するポイント 2つ
- 50代の受験者・合格者・就業者が多い資格を選ぶ
- これから伸びる業界・需要が失われない業界に関わる資格を選ぶ
あなたの状況で変わるポイント 4つ
- 実績や経験がいかせる資格を選ぶ
- 受験資格や登録要件が自分に該当するか
- 資格取得にかかる期間を確認する
- 資格取得までの費用を計算する
資格を選ぶポイントを理解して、自分にぴったりの資格を選ぼう!
50代が資格を選ぶときの2種類のポイント
50代が取得する資格を選ぶときのポイント6つは、次の2種類に分かれます。
1.全員に関わるポイント
2つ
→資格を選ぶときに全員が意識してほしいポイント
2.あなたの状況で変わるポイント
4つ
→個々の状況に応じて意識するポイント
各項目の詳しい内容は次の章から解説するよ
50代の資格選び 全員に関わるポイント 2つ
「1.全員に関わるポイント」は、資格を選ぶときに全員が意識してほしいポイントです。
資格を選ぶときに全員に関わるポイントは次の2つだよ
全員に関わるポイント
全員に関わるポイント その1
50代の受験者・合格者・就業者が多い資格を選ぶ
50代の受験者数や合格者数、資格を持っている就業者数などが多い資格を選びましょう。
50代の人数が多いということは、それだけその業界で50代の人材を必要としているからです。
同世代がたくさん頑張っていると、励みにもなるよね!
50代の受験者数や合格者数、就業者数が多い資格は次の4つです。
1)マンション管理士
・50代の受験者が世代別で最多
全受験者1万3,169人のうち、50代の受験者数が全世代で最多の3,212人(構成比28.8%)
・50代の合格者も最多の324人(構成比28.8%)
マンション管理士については、下の記事で詳しく説明しているよ
2)介護職員初任者研修
・介護職員初任者研修修了者が就く訪問介護職では、就業者の平均年齢が54.7歳
・訪問系の介護職員数のうち、50代の割合は24.8%、全世代でトップ
3)宅地建物取引士
・宅地建物取引士の人数は50代が最多
令和5年時点の年代別宅地建物取引士の人数で、50代が最多の8万6,830人(構成比25%)。
4)登録日本語教員
・日本語教員の数は50代が全世代で最多
現職の日本語教師の数は、世代別の割合で50代が1位、24.7%を占めます。
参考:文化庁 令和2年度日本語教師の資格創設に係る状況調査
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/pdf/93457201_01.pdf
登録日本語教員に関しては次の
記事で詳しく解説しているよ
全員に関わるポイント その2
これから 伸びる業界・需要が失われない業界に関わる資格を選ぶ
今後も成長が見込まれる業界や需要が失われない業界の資格を目指しましょう。
需要があれば、雇用のチャンスが増えて就活や仕事の継続にも有利だからです。
これから伸びる業界・需要が失われない業界に関連する資格は以下の3種類です。
1)医療・福祉関連の資格
医療・福祉関連の仕事は今後も需要の増大が見込まれますのでおすすめです。
AIを用いて経済予測を行うXenonBrainは、2023年時点の医療・福祉の国内市場規模が、21兆7,828億円 と推計。
今後5年間で32.73%成長し、市場規模は28兆9,133億円に達すると予測しています。
参考:XenonBrain
「医療・福祉業界の国内市場規模は2029年に28兆9,133億円に達する見込み」
https://service.xenobrain.jp/forecastresults/market-size/medical-welfare#index_uPxWcIXq
少子高齢化が進む日本では、医療・福祉関連の仕事にあぶれるケースはなさそうだね!
50代におすすめの医療・福祉関連の資格
①登録販売者
②医療事務認定実務者
③介護福祉士
④介護職員初任者研修
50代におすすめする医療・福祉関連の資格は以下のとおりです。
2)エッセンシャルワーカー関連の資格
コロナ禍を経験し、エッセンシャルワーカーは必要不可欠だと再認識されました。
どんな状況でも必要とされる「食いっぱぐれのない仕事」といえるでしょう。
エッセンシャルワーカーってなに?
エッセンシャルワーカーとは、英語の「essential(必要不可欠な)」と、「worker(労働者)」を組み合わせた言葉のこと。
日常生活になくてはならない生活基盤や社会基盤を支える仕事で、たとえば、医療や福祉、保育や第一次産業、物流、小売業などライフラインで働く人々が該当するよ。
50代におすすめするエッセンシャルワーカー関連の資格は以下のとおりです。
50代におすすめのエッセンシャルワーカー関連の資格
①介護福祉士
②介護職員初任者研修
③登録販売者
④保育士
⑤電気工事士
3)マンション関連の資格
マンションの建て替えや修繕などの問題解決やアドバイスを行う人材の需要が高まります。
老朽化するマンションは増える一方だからです。
国土交通省の調査によると2021年に築40年以上のマンション戸数は約115万戸でしたが、10年後には2.2倍(約249万戸)、20年後には3.7倍(約425万戸)に達すると見られます。
参考:国土交通省「マンションを取り巻く現状」について 4ページ
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001598520.pdf
主にマンション管理組合の役員が相手の仕事になるから、人間関係の構築が重要。
社会経験でつちかった交渉力や信頼感をいかして人間関係を築ける50代にはうってつけだね。
50代におすすめするマンション関連の資格は次のとおりです。
50代の資格選び あなたの状況で変わるポイント 4つ
つづいて、
「2.あなたの状況で変わるポイント」は、個々の状況に応じて意識するポイントです。
これまで解説した全員に共通する条件をベースにして、社会経験や年齢、学歴、経済状態などあなたの状況で選ぶ資格は変わります。
具体的には次の4つのポイントを考慮してね
あなたの状況で変わるポイント 4つ
あなたの状況で変わるポイント その1
実績や経験がいかせる 資格を選ぶ
50代の最大の強みは、これまでの社会経験や実績です。
できれば未経験のジャンルでなく、これまでの社会経験や実績を生かせる資格を選びましょう。
なぜなら企業は、50代に対して即戦力となる人材を求めているからです。
社会経験や実績を確認するには、これまでの社会経験の棚卸しをしてみましょう。
人生を振り返れば、あなたの強みは見つかるはず。
その強みを生かしましょう!
あなたの状況で変わるポイント その2
受験資格や登録要件が 自分に該当するか
取得したい資格の受検要件や合格後に資格に登録する要件をあなたが満たしているか、確認してください。
国家資格や公的資格の中には、実務経験や学歴などを受験や登録の要件として設定している場合があるからです。
たとえば
・調理師の受験要件
2年以上の調理の実務経験を経て調理師試験に合格する
または
調理師養成施設や調理師学校で学び卒業する
・FP2級の受検要件
FP3級に合格している
または
日本FP協会認定のAFP認定研修を修了(通信講座などを利用)する
受験の要件を満たさない場合、要件を満たすことからスタートする必要がありますので、余計に費用や時間がかかります。
そこまでしても取得したい資格か、よく検討しよう
あなたの状況で変わるポイント その3
資格取得にかかる期間を確認する
合格までの一般的な勉強時間をつかんで、いつから試験勉強にとりかかればいいのか、試験日までに勉強を終えられるかを確認しましょう。
ほとんどの資格は試験日を設けており、いつでも受験できるわけではないからです。
転職などで資格をアピールする予定でも、取得していなければできません。
あなたの状況で変わるポイント その4
資格取得までの費用を 計算する
テキスト・問題集などの教材費や通信・通学講座費、受験料など資格取得までに費用がかかりますので把握しておきましょう。
各人の経済状況によって資格取得に使える費用は変わり、過度な費用負担は生活に影響を及ぼすからです。
ま と め
この記事では、50代が資格を選ぶ際のポイントを6つお伝えしました。
6つのポイントは2種類に分かれます。
ひとつ目は
1.全員に関わるポイント 2つ
- 50代の受験者・合格者・就業者が多い資格を選ぶ
- これから伸びる業界・需要が失われない業界に関わる資格を選ぶ
1)医療・福祉関連の資格
2)エッセンシャルワーカー関連の資格
3)マンション関連の資格
ふたつ目は
2.あなた自身の状況に応じて異なるポイント 4つ
- 実績や経験がいかせる資格を選ぶ
- 受験資格や登録要件が自分に該当するか
- 資格取得にかかる期間を確認する
- 資格取得までの費用を計算する
50代が資格を取る意義は十分あります。
ただ選ぶ資格を間違えてしまうと、時間もお金もムダに。
6つのポイントをふまえて、慎重にあなたに合った資格を選びましょう!
選ぶポイントはわかったけど、じゃあ具体的にどんな資格を選べばいいの?
ここで挙げたポイントをふまえて、50代におすすめの資格を紹介しているよ!
あわせて読んでみてね
コメント