人生80年時代といわれるなか、40代はまさに折り返し地点。
「これからどう生きていこうか?」と真剣に模索する40代は多いようです。
再び社会に出て働きたい
新しい仕事にチャレンジして
いきいきと過ごしたい!
今の仕事に満足できない
転職が有利になるうまい手は何かな?
会社にいても未来はないな
転職して新たなチャンスを
つかみたい
自分のスキルを証明して
社内でキャリアアップしたい
とはいえ、20代・30代に比べて40代は選択肢が限られるのも事実。
そんな40代にとって、資格の取得が突破口のひとつです。
資格を持っていれば、自分のスキルを客観的に証明できるので転職や社内でのキャリアアップに有利に。
だからといって、資格はやみくもに選んでも意味ありません。
40代に特有の事情とあなた独自の事情を考えて選ぶ必要があります。
そこでこの記事では、40代が資格を選ぶ際の欠かせないポイントを具体的にお届けします。
わかりやすく解説しているから
ぜひ最後まで目を通してね
この記事を読むとわかる内容
40代が資格を選ぶときのポイント 7つ
全員が関わるポイント 3つ
- 40代の受験者・合格者・就業者が多い資格を選ぶ
- AIに置きかえられない仕事の資格を選ぶ
- 今後も需要が減らない仕事に関わる資格を選ぶ
あなたの状況で変わるポイント 4つ
- これまでの経験をいかせるか
- 受験資格や登録要件が該当するか
- 試験日や合格までの勉強時間を把握する
- 資格取得までの費用を計算する
40代が資格を選ぶときの2種類のポイント
40代が資格を選ぶときのポイントは7つありますが、2種類に分類できます。
- 全員に関係するポイント 3つ
- あなたの状況で変わるポイント 4つ
次の章から2種類の内容を
説明していくよ
40代が資格を選ぶポイント 全員に関係するポイント 3つ
「全員に関係するポイント」は、資格を選ぶ40代全員に関わるポイントです。
具体的には次の3つだよ
全員に関係するポイント
全員に関係するポイント その1
40代の受験者・合格者・就業者が多い資格を選ぶ
40代が受験や就労などで多く携わっている仕事の資格を選びましょう。
たくさんの40代が携わっている仕事ならば、40代に対する需要が高いといえるからです。
同じ世代が多いと
お互いに切磋琢磨して
がんばれるね!
「40代の受験者・合格者・就業者が多い資格」は次の2つです。
「マンション管理士」については
下の記事を参考にしてね
登録日本語教員
現職の日本語教師の数は、世代別の割合で50代が1位、24.7%を占めます。
参考:文化庁 令和2年度日本語教師の資格創設に係る状況調査
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/pdf/93457201_01.pdf
登録日本語教員は次の
記事で解説しているよ
全員に関係するポイント その2
AIに置きかえられない仕事の資格を選ぶ
AIに奪われにくい分野の仕事を選ぶのも重要なポイントです。
2022年11月に誕生した生成AIの利用が進むと、人間の仕事がAIに置き換わるからです。
野村総合研究所と英オックスフォード大学の共同研究によると、AIなどにより日本の労働人口の約49%が代替可能であると推計しました。
参考:株式会社野村総合研究所「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能」
では、AIに置きかえられない仕事は何でしょうか。
それは、人とのコミュニケーションスキルが必要な仕事です。
AIとコミュニケーションを取って、安心感やつながりを得られる人はいないでしょう。
またAIは、人のように細やかな配慮は望むべくもありません。
AIが対応できない仕事のうち、40代におすすめの資格は次の5つです。
- 介護福祉士
- 介護職員初任者研修
- 日本語教師
- 中小企業診断士
- 保育士
全員に関係するポイント その3
今後も需要が伸びる仕事に関わる資格を選ぶ
仕事を続けていくには、「需要が伸びる業種」を選ぶのが得策です。
時代も移り変わりとともに、需要が伸びる業種と衰退する業種に分かれます。
今後も需要が伸びる業種を見極め、関連する資格を選びましょう。
今後需要が伸びる仕事に関わる資格のうち、40代におすすめなのは次の4つです。
需要が伸びる仕事に関わる資格 その1
医療・福祉関連の資格
少子高齢化が進む日本では、医療・福祉関連の仕事の需要が拡大します。
内閣官房などの調査では2040年の日本の就業者数は5,654万人ですが、そのうち医療福祉分野の就業者数が1,068万人、18.9%を占めるとみられます。
就業者数でみると、「医療福祉分野」が日本の最大の産業になります。
参考:内閣官房・内閣府・財務省・厚生労働省「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」(2018年)
ところで医療・福祉関係の仕事のうち、介護職に興味はあるけれど「介護現場は大変そうだし・・・」と二の足を踏む方もいらっしゃるでしょう。
介護現場の現状に、国も手をこまねいているわけではありません。
厚生労働省は「介護職員の働く環境改善に向けた政策パッケージ」を策定し、長時間労働の是正や処遇向上に向けた施策を進めています。
国も本腰を入れて介護現場の
環境改善に取り組んでいるんだね
医療・福祉関連の仕事の中で40代におすすめの資格は以下の4つです。
- 介護職員初任者研修
- 登録販売者
- 医療事務認定実務者
- 介護福祉士
需要が伸びる仕事に関わる資格 その2
エッセンシャルワーカーに関わる資格
コロナ禍を経験し、エッセンシャルワーカーの重要性が再認識されました。
エッセンシャルワーカーとは、
日常生活を支える上で不可欠な仕事をしている人のこと
医療従事者や福祉関連に携わる人
インフラ維持に関わる人などが該当するよ
どんな状況であっても不可欠な仕事です。
仕事の需要と価値はますます高まるうえ、仕事がなくなる心配はないといえるでしょう。
エッセンシャルワーカーの中で40代におすすめできる資格は次の5つです。
- 介護福祉士
- 介護職員初任者研修
- 登録販売者
- 保育士
- 電気工事士
需要が伸びる仕事に関わる資格 その3
IT関連の資格
IT業界は今後も成長が続くと予測され、労働需要が伸びていく仕事のひとつです。
IT専門調査会社IDC Japanの調査によると、
・2023年の国内ITサービス市場予測は前年比6.0%増で6兆4,608億円
・2028年には8兆1495億円
になると発表しました。
参考:IDC Japan「国内ITサービス市場予測を発表 ~2023年は前年比6.0%増と2010年以降初の5%超え成長に」
IT業界の成長に伴って
仕事が増えていくのは間違いないね
40代におすすめのIT関連の資格は次の3つです。
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
- 基本情報技術者試験
需要が伸びる仕事に関わる資格 その4
マンション関連の資格
老朽化するマンションが増えていく日本では、問題解決やアドバイスを行う人材の需要が高まります。
国土交通省の調査によると、2021年に築40年以上のマンションストック数は約115万戸でしたが
・10年後には2.2倍(約249万戸)
・20年後には3.7倍(約425万戸)
に達すると見られます。
参考:国土交通省「マンションを取り巻く現状」について 4ページ
マンションの管理組合役員や住人の中に専門的知識を持った人は少ないため、老朽化の対応は専門家の力を借りざるをえません。
建築や法律の知識がないと
古くなったマンションにどう対応すればいいかなんて
わからないよね
40代におすすめのマンション関連の資格は次の3つです。
- マンション管理士
- 管理業務主任者
- 宅地建物取引士
40代が資格を選ぶポイント あなたの状況で変わるポイント 4つ
「あなたの状況で変わるポイント」とは、個々の置かれた状況で異なるポイントです。
具体的には次の4つだよ
あなたの状況で変わるポイント 4つ
あなたの状況で変わるポイント その1
これまでの経験やスキルをいかせるか
これまでの社会経験や実績をいかせる資格を選びましょう。
企業は、即戦力としてあなたの経験やスキルをいかせる人材を求めているからです。
若い世代にはない40代の強みは、これまでの社会経験や実績です。
あなたの強みのアピールをサポートする資格を第一候補として考えてください。
社会経験や実績を確認するには、これまでの社会経験の棚卸しをしてみましょう。
人生を振り返れば、あなたの強みは見つかるはず。
その強みを生かそう!
あなたの状況で変わるポイント その2
受験資格や登録要件が該当するか
目指す資格の受験要件や資格の登録要件をあなたが満たしているか、確認してください。
資格の中には、実務経験や学歴などを受験や登録の要件として設定している場合があるからです。
たとえば
※FP2級の受験要件
すでにFP3級を持っている
または
日本FP協会認定のAFP認定研修を修了(通信講座などを利用)する
※調理師の受験要件
2年以上の調理の実務経験を経て調理師試験に合格する
または
調理師養成施設や調理師学校で学び卒業する
受験や登録の要件を満たさない場合、要件を満たすための勉強から開始する必要があります。
要件を満たす勉強から始めると余計に費用や時間がかかり、想定していた計算が狂う可能性がでてくるでしょう。
時間や費用がかかっても
チャレンジするか
よく検討しよう
あなたの状況で変わるポイント その3
試験日や合格までの勉強時間を把握する
合格までに必要な勉強時間を知り、いつから勉強を始めればいいか、試験日までに勉強が終わるかを確認しましょう。
ほとんどの資格は試験日が決まっており、いつでも受験できるわけではないからです。
転職などで資格をアピールしたい場合、取得していなければ面接などの際に武器として利用できません。
現実的に試験に間に合うか、
勉強を始める前に確認しよう。
あなたの状況で変わるポイント その4
資格取得までの費用を計算する
テキスト・問題集などの教材費や通信・通学講座費、受験料など資格取得までにお金が必要になりますので確認してください。
過度な費用負担は生活に影響を及ぼすからです。
自分の経済状況を認識して、資格取得に使える費用を計算しておきましょう。
資格取得費用の一部を補助する
「教育訓練給付金」という制度が
あるよ
確認してみて
企業の中には、資格取得の支援制度を用意しているので確認してみよう
まとめ
ここまで40代が資格選びする際のポイントを解説しました。
ポイントは2種類。
ひとつ目は「全員に関係するポイント 3つ」
- 40代の受験者・合格者・就業者が多い資格を選ぶ
- AIに置きかえられない仕事の資格を選ぶ
- 今後も需要が減らない仕事に関する資格を選ぶ
1)医療・福祉関連の資格
2)エッセンシャルワーカーに関わる資格
3)IT関連の資格
4)マンション関連の資格
ふたつ目は「あなたの状況で変わるポイント 4つ」
- これまでの経験をいかせるか
- 受験資格や登録要件が該当するか
- 試験日や合格までの勉強時間を把握する
- 資格取得までの費用を計算する
やみくもに取得する資格を選んでも、資格をいかせず時間と費用の無駄になるだけです。
40代に必要なポイントをおさえて、あなたにピッタリの資格を選んでください。
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