「資格試験に合格するためには、毎日勉強するのが大事だ」とわかっているんですが・・・
仕事でクタクタ
今日は勉強をサボっちゃおう
何となくやる気がでなくて
今日は勉強しなかった
「明日やればいいや」と延ばし続け
一週間経ってしまった
毎日勉強するには
どうすればいいんだろう?
勉強を習慣にすれば
いいんだよ!
毎日顔を洗う、歯を磨く、風呂に入るなど、みなさんは何の疑問も持たずに行っているはずです。
なぜなら、これらの行為が習慣になっているからです。
勉強も習慣化できれば入浴や歯磨きと同様、何も考えずに始められます。
この記事では、勉強を習慣化するためのポイントをわかりやすく紹介します。
具体的には次の7つです。
習慣化のポイント 7つ
次の章から内容を詳しく
説明していくよ
目標をできるだけ小さく設定する
勉強を習慣化させるために、失敗するのが難しいくらい小さな目標から始めてください。
目標の達成感や成功体験を重ねると、脳にプラスのイメージを植えつけることができ習慣化につながるからです。
仕事や家事をしながら勉強を続けていると、目標を毎日達成できるとは限りません。
無理な目標のせいで「今日も目標を達成できなかった・・・」と罪悪感を抱き続けると、勉強に向かうのがイヤになってしまいます。
一方、小さく始めれば挫折する可能性は低く、逆に日々の達成感を積み重ねることができます。
小さな目標としては
・1日1問だけ問題を解く
・1ページだけ本を読む
・1日5分机の前のイスに座るだけ
などです。
でも目標が小さすぎたら
効果が無いんじゃないの?
目標の大小でなく、毎日達成することが大事なんだよ
習慣化のポイントは、毎日取り組むこと。
習慣化のコツを記した「小さな習慣」の著者スティーヴン・ガイズ氏によると、習慣化のためにはたとえ小さな行動でも続けることが大事だと記しています。
著書の中で運動の習慣化に何度も挫折したガイズ氏は、毎日1回の腕立て伏せから始めて運動の習慣化に成功したそうです。
参考:『小さな習慣』スティーヴン・ガイズ著、田口未和訳、ダイヤモンド社
目標の大小でなく「どの程度までなら毎日できるか」を考えて、可能な限り小さく目標を設定して始めてみましょう。
小さな習慣だったら
ボクも始められそうだな!
習慣化のポイント その2
勉強時間と内容を記録する
2つめのポイントは、勉強時間と内容を記録することです。
記録を取って可視化すれば、何にどのくらい時間をかけているかを理解できます。
またこれまでの行動がわかるので、計画をたてたり見直したりしやすくなるからです。
さらにこれまで頑張ってきた経緯がわかるので、モチベーションを上げる効果も期待できます。
具体的には、日記や手帳に記入する、学習アプリを利用する方法などがあります。
そのうち「記録すること自体」にも
喜びを感じるようになるよ
習慣化のポイント その3
とにかく勉強を続ける
勉強を続けられないから、この記事を読んでるのに
とにかく勉強と言われても・・・
小さな目標を
短時間でもいいから
毎日続けようという内容だよ
「目標をできるだけ小さく設定する」でもお伝えしましたが、たとえ短時間でも毎日勉強を続けることが大切です。
勉強を続けていくと、脳は勉強という行動を現状維持しようとするからです。
習慣化コンサルタントの古川武士氏によると、人間の脳は変化に抵抗し現状を維持する機能がありますが、ある行動を一定期間続けると、脳はその行動を現状維持しようと変化するそうです。
脳が現状を維持する段階が、まさに習慣化だといえるでしょう。
では毎日続けるためにはどんな心がけが必要でしょうか。
毎日続けるためのこころがけは
次の3つだよ
その1 とにかく勉強を始める
その2 二日続けて休まない
その3 うまくいかなくても反省せずに勉強を継続する
こころがけ その1
とにかく勉強を始める
まずは「目標をできるだけ小さく設定する」で決めた「小さな目標」にとりかかかりましょう。
たとえば
・1問だけ問題を解く
・1ページだけ本を読む
・5分間、机の前のイスに座るだけ
などです。
ほんのわずかな時間でも構いません。
習慣化は続けていく姿勢が大事なので、まずは「始める」ことを最優先しましょう。
とりあえず始めてみて調子が悪い、気分がのらないときはやめてしまっても問題ありません。
ただ始めてみると、気付けば30分、1時間続いていたというときも多く経験するでしょう。
大切なのは
その日の調子に合わせて
時間や量を調整するればいいんだね
こころがけ その2
二日続けて休まない
勉強は二日連続して休まないようにしましょう。
勉強できなかったとしてもどれだけ早く勉強に戻れるかが、習慣化のカギを握るからです。
ただ、何日も勉強に取り組まないと脳の習慣化がリセットされ、また最初からリスタートしなければなりません。
それまでの時間と労力がムダになっては、あまりにももったいないです。
勉強するのが大変な日は
「小さな目標」をさらに小さくして
取り組むのも一つの手だね
こころがけ その3
うまくいかなくても反省せずに勉強を継続する
たとえ勉強をサボってしまっても、反省せずに次の日から淡々と勉強を続けてください。
過度に自分を責めたり罪悪感の強すぎる反省を繰り返したりすると、習慣化の歩みが止まる危険性が高まるからです。
たしかに反省が大事なときもあるでしょう。
ただ次世代リーダーを教育するYahoo!アカデミアの責任者、伊藤羊一氏によると、考えて立ち止まってしまうなら何も気にせず行動し続けるべきとのこと。
参考:『0秒で動け―「わかってはいるけど動けない」人のための自分を瞬時に動かす最強の方法』
伊藤羊一著、SBクリエイティブ
習慣化できるまでは反省のために立ち止まるより、行動し続けることを優先しましょう。
多少の失敗なんか気にせず
どんどん前に進もう!
習慣化のポイント その4
勉強する時間と場所を固定する
いつ、どこで勉強を始めるかを固定してルーティン化しましょう。
食事や睡眠、入浴など一日のなかで習慣になっている行動はだいたい時間がきまっている場合が多いですよね。
勉強も同じで、勉強の時間と場所を決めて続けていれば、脳が行動を維持しようとして習慣化につながるからです。
場所に関しては勉強机があれば理想的ですが、難しい場合もあるでしょう。
その場合にはダイニングテーブルでも構いません。
ダイニングテーブルで勉強するときは、食事の席と勉強の席を変えてください。
「勉強する」席を決めれば、「この席に座ったら勉強するんだ」との意識を高められます。
また自宅がどうしても難しい場合には、図書館やカフェ、コワーキングスペースなども検討しましょう。
ボクはよく
カフェやコワーキングスペースで
勉強してたなぁ
習慣化のポイント その5
勉強を始めるきっかけを決める
「いつ」「どこで」と時間と場所を固定したら、「何をする」という勉強を始めるきっかけを具体的に決めると習慣化の成功率が高まります。
行動のきっかけを作れば脳が行動を維持しようとし、習慣化につながるからです。
始めるきっかけを決めると効果があるのは、大学の調査によって明らかになっています。
「いつ」「どこで」「何を」やるかを設定しておくと行動率が2倍以上になるという調査結果があります。
ニューヨーク大学のPeter Gollwitzer教授らが行った調査によると、86名の学生ボランティアにクリスマスイブをどう過ごしたかのレポート提出を求めました。
「明日の夜、リビングでレポートを執筆する」などの具体的な行動開始の合図を決めるよう指示されたグループでは75%の学生がレポートを提出。
一方、指示されなかったグループの提出率は33%にとどまりました
参考:Implementation Intentions and Efficient Action Initiation
具体的なきっかけの例としては
・いつ・・・明日の夜
・どこで・・・リビングで
・何をする・・・問題集を3ページ進める
・いつ・・・通勤時間帯
・どこで・・・電車の中で
・何をする・・・参考書を2ページ読む
などです。
決めるときは肩肘はらずに
気軽に決めて始めてみよう!
習慣化のポイント その6
勉強していることをオープンにする
勉強をしている事実や勉強の目的を家族や同僚、友人に宣言してみましょう。
人は、他人に宣言したり約束した内容と一貫した行動を取ろうとする習性があるからです。
また他人に言ってしまった手前、サボっているのがバレたり結果が失敗に終わったりしたら恥ずかしい、との思いが勉強を続ける原動力となるのも理由です。
方法としてはたとえば
・今年の宅建試験に合格するために、平日は〇時間、休日は〇時間勉強する
・社費留学したいのでTOEIC〇〇点を今年中にとる
などを周りに宣言するのです。
下のようにSNSを活用するのもおすすめだよ
SNSで学びを公開する
学んだ内容をブログやX(旧ツイッター)などでアウトプットするのも一つの方法になります。
SNSは簡単に始められ、同じ資格を目指す勉強仲間との結びつきがやる気アップにつながるからです。
「勉強が進んでいないのでまだ出すレベルではないのでは・・・」とためらう必要はありません。
始めたばかりであっても読者からコメントやアドバイスをもらったり、わからない点を質問したり、悩みを共有したりでき、勉強を続けるモチベーションを高めることができます。
習慣化のポイント その7
勉強できたらほめられる・ほめる環境をつくる
勉強した事実を他人からほめてもらったり、自分自身でほめたりすると習慣化には効果的です。
褒められると効果があるのは科学的にも明らかになっているからです。
厚生労働省所管の自然科学研究機構生理研究所が2012年に、「”褒められる”と”上手”になる」事実を科学的に証明したと発表しました。
48人の成人に、キーボードを順番通りになるべく早くたたくトレーニングを実施しました。
その後、被験者を
・「自分がほめられるグループ」
・「人がほめられているのを見るグループ」
・「自分の成績だけを見るグループ」
の3つに分けトレーニングを続行。
結果は「自分がほめられるグループ」が成績を20%も伸ばしたのに対し、他の2つのグループの成績の伸びは14%程度にとどまりました。
参考:自然科学研究機構生理研究所「”褒められる”と”上手”になる」ことを科学的に証明
ほめられるだけでなく
自分をほめても
効果があるんだよ!
他人からだけでなく「自分で自分をほめた」場合でも同様の効果があります。
「自分をほめる」をテーマにした多数の著作を持つ手塚千砂子氏によると、日記や手帳にその日に言われてうれしかった言葉や自分の行動をほめるメッセージを書くと脳にプラスの効果があるとのこと。
参考:『「ほめ日記」効果って、何? 幸せを引き寄せる「1日3分」』、手塚千砂子著、三五館
自分で自分をほめる方法としては
・ほめ言葉を声に出し、自分の耳で感じる
・自分へのほめ言葉を手帳や日記に書く
・就寝前や起床後など自分をほめる時間を毎日決める
まとめ
ここまで勉強を習慣化するための方法を紹介しました。
ポイントは次の7つ
・目標をできるだけ小さく設定する
・勉強時間と内容を記録する
・とにかく勉強を継続する
・勉強する時間と場所を固定する
・勉強を始めるきっかけを決める
・勉強していることをオープンにする
・勉強できたらほめられる・ほめる環境をつくる
すべてを同時にこなすのは難しいでしょう。
このうち、できそうな項目を一つからでも試してみてください。
またこのサイトでは
・集中力を持続させる方法
・やる気が出ない原因
・学びの効率を高める方法
など習慣化を効率的に進めるための有益な情報をお届けする予定です。
チェックしていただくと、より効率的に勉強の習慣化を進められますよ。
このうち
「集中力」に関しては
下の記事を参考にしてね
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